第10談 前編➀ 鏡餅に付いて

第10談 前編➀ 鏡餅に付いて 2021年(令和3年) 1月9日(土

今夜は新年早々『坊主さんの おせっ会』に、男3人+女3人=計6人参加しました。
その談話の中で皆さんは、どのような 御年越を なされましたか?

などと問われ、R さんは「神棚・仏壇・床の間・台所・仕事場などに 松飾や鏡餅、また神仏に お膳やお供物などを 供えました」
他の人は「松飾や鏡餅は無し・2段重ね真空パック鏡餅にマガイ物みかんセットを上げた・神棚と仏壇が無い」など、三人三様の受け答えでした。

但し、祖父母や父母と離れ、所帯持ちの Y 君や J  君と独身の  F さんらが、口をそろえて言うには「毎年 郷里の実家では、年末に正月飾りや鏡餅と お膳や お供え物を上げていました」

特に「31日の夕方には、家族全員揃って神棚と仏壇を拝み、その後 お神酒や甘酒と お膳や年越しソバなどの ご馳走を味わい、そして紅白歌合戦を楽しみ、最後に地域の社寺に元朝詣りに行き、新年を迎えていました」と、異口同音に語りました。 

が、今更 言うまでも無く、それが一般家庭の習わしですよね。

その中で、Y さんと H さんに「ところで 先生、第一に鏡餅の お供えは新年を祝う事と解るが、 それに連なる 第二に鏡開きにも、それぞれ深い意味合いが あるんですか?」と、言葉を投げ掛けられました!

そこで 拙僧は「先祖の行者様から伝えられている範囲内で、二つの質問に お応えします」が、宜しいですか?

〔第1話、鏡餅について〕

 先ず、日本では古くから【 お鏡には 神が宿る】と考えられ、しかも[昔の鏡は丸い形]で 円満の意味をもち、丸い餅で鏡を表し『 鏡餅 』と呼ぶように成ったと、先代の行者から教わっております。

そして鏡餅は、歳神様の依り代 (シロ)であり、新年の幸福や恵をもたらす為に依りつくと、考えられているそうです。
つまり日本の正月は、歳神様を各家にお迎えし、おもてなしをして、送る為の伝統行事とのことです。

だから、お迎えした歳神様の依り代として、鏡餅をお供えする事に成ったようです。

(あまり長文になると、皆さんが飽きると思いますので、この辺で前文のみ掲載し、後半は第11談に回します!) それでは次回に、お休みなさいませ・・・合掌

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