第22談 前編➀ 年頭に当たり 2022年 元旦

第22談 前編➀ 年頭に当たり 2022年(令和4年) 元旦

新年、明けまして おめでとうございます。

年頭に当たり『 一年の計は 元旦にあり 』と申しますが、その「 意味と由来 」を生前に 亡父 ( ボウフ ) から何度か聞かされておりました。
 僕が七才頃からハイハイウンウンと頷きながらも、右から左に聞き流し今に到り無計画で、その年々の流れに因って方向転換を重ねて来ました。

が、この歳になり過ぎ去りし昔の事が走馬灯のように駆け巡り、今更ですが後悔の念に堪えず思い出されてなりません。この事も睦月(ムツキ) 初頭の忘れえぬ思い出の一つですので、ここに一筆啓上いたします。

㋑ 先ず、その意味合いとしては『 年頭 初めの元旦に一年の計画を立てるべきだ 』との戒めであり、物事を始めるに当たっては【 何事も 最初が肝心 】で念入りな確 ( シッカ ) りとした計画を立て、その目標に向かい達成する為の努力が必要であり大切だと云う事です。

但し、僕が想うに上手く計画通りに事が運び、喜びと成るか・糠喜びと成るかは別物で、其の年の瀬の蓋を開けて見てからの、結果次第であり何とも言い難しですかね?
迎える其の年に為すべき事を成す、そうする事で有意義な年を送れるように成るか・否 かは別としても、【 精一杯努力し 結果を出す 】こと。
これが、我が日の本の倭人 ( 和人 ) の心に響く、打って付けの言葉 なのかも?

㋺ 次に、元旦に目標を立てる風習 ( 習慣 ) の由来は、何時頃から始まったのか? 
この事柄は、日本説と中国説の二通りあるそうです。

一つ目は、日本説で毛利 元就 ( モウリ モトナリ ) 由来の言葉です。
毛利 元就とは、戦国時代の安芸国 ( アキノクニ 広島県西部 ) の国人 ( クニビト 其の地方の ) 領主から、中国地方 全域を統一した武将であり、

『 一年の計は春にあり、
    一月 ( ヒトツキ ) の計は朔 ( ツイタチ  朔日 ・一日 ) にあり、
    一日の計は鶏鳴 ( ケイメイ  一番鶏が鳴く早朝 ) にあり。』と、伝えております。

この事を分かり易く 言うと、
「 新しい年の計画は元旦の初めに ・ 月の計画は月の初めの日に ・ そして、今日の計画は早朝に、立てる 」だけでは意味が無い、其の『 立てた計画を実行 』して行きなさい、と言っているんですね。

さすがは、中国地方を一代で手中に収めし覇者の言葉ですよね! 
今日は、この辺で筆を休ませます。< 続きは、第23号 続編➁に掲載 致します >