第21談 疫病退散、祈る山頂参り

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第21談 疫病退散、祈る山頂参り

2021年(令和3年) 10月3日(日)コロナ撲滅の為、山頂参り支度に取り掛かる。
前日の2日(土)先ず、身代り不動尊守り・頭巾・行者頭巾・梵天・最良高念珠・錫杖・法螺貝・鈴懸衣・貝之緒・持鈴・引敷・手甲脚絆・白足袋・白地下足袋・白頭陀袋・雨具・手拭い・テッシュ・水筒・オニギリ・塩飴・お供物などを揃え、準備完了。

朝5時前起床し先ず風呂場で水行作法し身を浄め山伏衣装に身を包み、次に自坊の神棚・仏壇と大日堂・龍王堂と護摩堂・観音堂水子地蔵及び水子観音や位牌堂白衣観音・釈迦堂・庭園内の身代り不動と子宝観音と聖観音を順に、お膳・水・お茶・供物等を備え道中安全を願い読経と参拝を終える。

早々と愛車に乗り7時半に出立し、目的地の臥牛山に到着する。登山口前にて、山頂までの無事を祈り読経を終え、参道を進みながら時折 魔物や熊除けの為に法螺貝を吹き八合目を目指す。

省みてコロナ禍の為にこの約2年、寺内に籠りがちで運動もできず身体がなまり筋肉も落ちウエストも膨らみ全体にふくよかに成り、多少の不安もあった。が、身近な檀信徒や天が下の全人類滅亡の危機に到る疫病、この未曽有の世から必ず救わせ給えとの願いを込め、自ら老骨に鞭打ち、目的達成の第一歩を踏み出したのである。

登拝山掛けの掛け声を発しながら己を奮い立たせ邁進していた処、いつの間にか全身に力が みなぎり出だしの重い身体が軽く感じられ、足の運びも軽やかになりました。これも偏に護法善神様や御先祖の行者尊様の守護と、山の守り神様の賜物と思い謝意を申し上げました。これもまた自然界の為せる、山の七不思議の一つ なのかも!

そうこうと思いを巡らしている内に、テレビ中継所のある「大びらき」の平地に辿り着き、鳥居前で無事着の報告御礼の読経をし、間髪入れず山頂を目指す。

八合目の鳥居をくぐり、更に尾根伝いに南に向かい急登を進み山頂の一回り小さな鳥居を抜け、目前の「不動尊・山ノ神・明神」様達の拝所に賽銭を投げ込み 供物を供え、コロナウイルス肺炎の蔓延を防ぐ無薬害の新薬、予防接種薬と錠剤飲み薬の特効薬 早期発見と疫病退散撲滅を切に祈る。

そして、上段の一等三角地点の花崗岩が所々に突出する、見晴らしの良い展望台の上に立ち周囲を暫く見渡し、昼食に到る。30分ほど休憩し、下山に向かい また下山掛け声を発しながら登山口に着き御礼読経し、愛車で自坊に向かい午後12時過ぎに帰山し、諸堂に萬行御礼の参拝読経を終えホット一息する。

今日は本当に、朝から晴々とし日中の最高気温も23℃の天気に恵まれ、久し振りに心地良い一日を過ごせました事に、心から感謝致しました。有り難うございますと!