第7談 修験道の本寺と主神

第7談 修験道の本寺と主神 2020年(令和2年) 7月19日(日)

今日は弟子の Hさんと M さんに、山伏行者開祖様の本寺と主神様の云われを、私共に分かり易く教えて欲しいと問われ、ごく簡単にお話ししました。
以上の事を暫く休んでいましたが、急に思い立ちブログでも立ち上げる事にしました。

大峰山は、古来より修験道総本山で且つ女人禁制のお山でもあり、また古より金の御嶽と呼ばれる金の産地でもあります。
その山上ヶ岳と呼ばれる所で、開祖の役小角様は我に衆生救済の力強いご本尊を、目前に現わして下さいと祈り。

風雨の日も厭わず 一千日の命がけの願掛けをし、満願日の千日目の朝『釈迦・千手観音・弥勒(本来は地蔵でしたが、後にミロクに代わる)』この三尊様が現れました。
それでも、役の行者様は物足りなく魔王もたじろぎ恐れる位のお姿をした、御本尊をお迎えされたし。

と祈ると、たちまち空がかき曇りカミナリが響く中に、台地の岩の底から大音声と共に大きな岩石が砕け散り『我が、金剛蔵王であるぞ』と、炎に包まれ怒りの形相を現わにしたお姿で、岩中から湧出されました!

そのお姿を役行者尊は桜の木に彫り、大峯山山上の岩の上にお堂を建て、その中に金剛蔵王権現様をお祀りされました。
後に、その上に現在の大峰山寺本堂、つまり山上蔵王堂が建立されたのでありますす。

また、山下の吉野山にも同じくお堂を建て、桜の木に刻んだ金剛蔵王権現様をお祀りされ、これが現代の国宝「国軸山 蔵王堂」です。

内陣には、大きな三体のご本尊 「金剛蔵王大権現」様が居られ、その本地仏を『釈迦・観音・弥勒とし、過去・現在・未来』迄の三世にわたり、我々をお救いする。
ご本尊として、千三百数十年に亘り修験者の主尊(主神)として、崇められております!

役行者様は このように山伏修験者の主神、日本国産の『金剛蔵王権現』様を感得なされ、諸国 修験者の山岳修行の名立たる霊山をも、数多く開かれたと伝えられております。そこで、山伏修験道の開祖様として、今日に至るまで尊ばれております。

以上の云われを、簡単な説明で乗せてみましたが、お解りになると幸いですがネー?
これでも、噛み砕き短めのメッセージにしました、宜しく。

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