第3談 前編➀ 花祭りと釈尊

第3談  前編➀ 花祭り釈尊 2020年(令和2年) 4月7日(火)

明日8日は、花祭りです。
仏教開祖お釈迦様の、4月8日の誕生を祝う日なのです。

当寺院では、本日4月7日宗祖役行者尊の月並祭にあやかり、釈尊仏生会降誕会灌仏会)を1日繰り上げて、毎年一緒にお祝いの行事を執行しております。 
       
さて、紀元前5世紀(およそ2500年前)北インドを中心に、大小約16か国の国々が争う戦乱の世。

お釈迦様は、その中の大国コーサラ国の支配下で小国「シャカ国の父シュッドーダナ王と母マーヤー王妃」は、結婚してから夫婦の間に中々、 子が授かりませんでした。

そうして20余年を経た或る夜、マーヤーは白象が右脇から胎内に入る夢を見て、懐妊しました。(古代インドや日本でも、昔も今もお産は嫁の実家で、出産するのが習慣でした)

やがて臨月に入り、生家のデーバダハ城に帰路の最中 ルンビニー園にて難産の末、紀元前563年4月8日に男児を出産しました。
そこで一行は、王妃の実家へ向かう必要が無くなり、カピラ城へ戻る事にしました。

それも待望の子、ヒマラヤ山脈の南のふもとカピラ城の王子、ゴータマ・シッダールタとしての長男誕生です。
王子は、国を挙げてのシャカ族の喜び声の中に、迎えられ帰城しました。

けれども母は産後の肥立ちが悪く、妹のマハープラジャーパティーに王子を託し、7日後に他界したのです。このように、王子誕生の祝福の裏には悲しみもあったのです。

また、私達にも父母や子や孫及びご先祖様にも、それぞれ誕生日がある筈です。(中には事情があり、生年月日の分からぬ人もあるやも?心の痛む方、ゴメンね!)

顧みて、拙僧も子孫の誕生の折には、ハラハラドキドキしながら五体満足で無事に生まれて来てくれヨと祈り、そして何よりも生みの親の母体を案じ、また産後の肥立ちも心配したものです。

そうして、子等の日々の成長を楽しみにする毎日でしたね!
また「子は三界の首っ枷(カセ)」とも言いますから、お互いに心配の種ですネー?

アーッと急に拙僧の右瞼が重く独眼竜に成りそう、もう片方も逝かれちゃうかもダメ駄目、伊ッ達 正夢に会いに行きそうです?  

今夜はこの辺で、お休みなさい。合掌三礼・・・続きは次回にて